エースのダル　完ぺき投球で８連勝

＜オ・日＞７回２死一、二塁のピンチを凌いだダルビッシュは雄たけびをあげる
　【日本ハム２―０オリックス】エースのエースたる投球内容だった。９回こそ疲労を考慮しマイケル中村にマウンドを譲ったが、納得の８回零封。日本ハム・ダルビッシュは「（マネジメント契約を結ぶ）エイベックスの松浦社長からノーヒットノーランをやってと言われていたので、できずに残念です」といたずらっぽく笑った。　オリックスとの対戦は今季５度目。「配球が読まれている感じがした」と得意のスライダー、カーブを減らし、直球とチェンジアップを軸に組み立てた。この機転が奏功し、自己最速タイの１５４キロをマークするなど６回１死まで完全ペース。１７人目の大引に初安打を許し大記録は夢と消えたが、８回をわずか２安打。厚沢投手コーチが「普通に投げたらこうなる。助言することなんてない」と話せば、ヒルマン監督も「エースの存在感を感じた」と絶賛した。　この日は入団３年目で初の月間ＭＶＰ受賞も発表された。試合前には登板日にもかかわらず、オリックスのボールモンキー・ゴウ君から妊娠中の女優・サエコにと安産のお守りをもらうシーンまであった。ＭＶＰ御礼よろしく連勝を８に伸ばしたエースは「シーズン後半に勝てないと勝負弱いということになる。９月もできたら獲りたい」とパでは９１年の郭泰源（西武）以来となる８、９月の連続受賞まで宣言した。　トップの西武・涌井にあと２と迫る１４勝目には「ヒヤヒヤしているんじゃないですか」。防御率も１位のロッテ・成瀬に０・１２差と肉薄し「そのうち逆転しますよ」と不敵に笑った。３強がしのぎを削るパ・リーグだが、底知れぬ力を持った右腕がいる限り日本ハムの優位は動かない。 【名球界Ｔシャツ】
スポニチより
　ダルビッシュやるねぇ。