Saturday, September 09, 2006

酒気帯び規制強化検討 福岡事故受け警察庁、基準値下げ
2006年09月10日06時15分
 福岡市東区で幼児3人が飲酒運転の犠牲になった事故などを受け、警察庁は道路交通法で罰則の対象になっている「酒気帯び運転」の基準値の引き下げが可能か、本格的な検討を始めた。酒類以外で少量のアルコールを含む飲料の運転への影響や、先進諸国の取り締まり実例についての研究結果を今年度中にまとめたうえ、厳罰化で期待される効果などを総合的に勘案して結論を出す考えだ。
 現在の酒気帯びの基準値は、呼気中アルコール濃度が「1リットル当たり0.15ミリグラム以上」。02年の道交法施行令の改正で「0.25以上」から引き下げられた。こうした厳罰化は実施前より飲酒運転死亡事故を4割も減らす効果を上げた。しかし最近は下落幅が小さくなり、厳罰化の効果にも陰りが見えている。
 同庁によると、基準値未満の飲酒運転事故は、昨年1年間で約2600件あり、飲酒運転による事故全体の2割を占める。このうち、死亡事故は76件で、基準値未満の場合でも、死亡事故になる危険性は一般の交通事故の約4倍に上る。
 少量飲酒による事故も軽視できないとして、同庁は、今年4月に策定した「交通安全対策推進プログラム」で、基準値の引き下げを検討施策に盛り込んだ。
 今年度中に、少量のアルコールを含有する栄養ドリンクやアルコール度数1.0%未満のいわゆるノンアルコールビールなどが運転に与える影響を調べる。また「0.1以上」を基準値とする北欧諸国の取り締まり実例を研究する。
 同庁は既に昨年度、少量の飲酒による事故事例を研究し、「0.1」前後の飲酒で(1)前の車についていけるか(2)赤や黄のマークに反応できるかなど、知覚・運動機能への影響も実験した。
 現行の基準値でも、日本はドイツやフランスに比べて厳しい方に入る。既にさらに低い「0.1」を採用している国もあるが、基準値の引き下げには、微量のアルコールに対する検知器の精度などの課題もある。
 福岡市の事故で逮捕された同市職員(22)から検出されたのは0.25ミリグラムだった。

asahi.comより

 だいぶ飲酒運転する人減ってきたんだけれどねぇ。

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