「海の黒ダイヤ」乾燥ナマコ窃盗団、容疑で逮捕
2006年11月19日09時02分
　中国での需要の高まりで価格が急騰し「海の黒ダイヤ」と呼ばれる乾燥ナマコ３００キロ（時価１２００万円相当）を盗んだとして、北海道警は１８日、会社員ら２人を窃盗の疑いで逮捕した。この事件で、道警はこれまでに暴力団幹部を含む８人を逮捕しており、暴力団の資金源になった可能性もあるとみて販売ルートも捜査する。

乾燥ナマコ
　逮捕されたのは札幌市北区新琴似１２条１丁目、鉄工業菊地芳秋容疑者（６２）と、栃木県鹿沼市千渡、会社員西垣亨容疑者（２７）。道警はほかに１人が関与したとみて行方を追っている。
　このグループは、札幌市東区の暴力団幹部岡田修被告（３９）＝窃盗罪で公判中＝を中心に組織され、盗みの実行、下見や見張り、運搬などと役割を分担していたという。
　札幌東署などの調べでは、１１人は０４年５月１５～１７日、北海道稚内市の水産加工場から乾燥ナマコ約３００キロを盗んだ疑い。菊地容疑者はナマコの処分、西垣容疑者は犯行場所の下見を担当していたとみられる。
　乾燥ナマコはむちむちとした食感が中国で珍重され、中国の経済成長とともに需要が急増。水産関係者によると、輸出業者への売値は、ここ数年で１．５倍から２倍にはね上がっているという。
　北海道では、ナマコの組織的な密漁や盗みが相次いでおり、１０月にも愛媛県の男ら計１０人が北海道・室蘭港で１３２キロを密漁したとして現行犯逮捕されている。

asahi.comより
　またすごいものに、執着していたものだね。