Thursday, June 05, 2008

 立川生志(44、しょうし)=写真=は、真打ち昇進を機に、名前を「笑志」から「生志」に変えた。周囲の意見はいろいろだった。
 立川流には大きな名前があるわけではない。「真打ちになるまで20年かかり、いいことばかりではなかった」ということを踏まえ、「音を変えずに字だけを変えることに決めた」。
 家元立川談志も「いいんじゃねえか。お前が付けたいのなら」と、認めた。
 “生”の字を冠した名人には円生、志ん生もいる。「おのれを語り、人生を語れるようになり、志を生きるという意味を込めました。この名前がしっくりといくようにならないといけない」
 真打ちになり、師匠と呼ばれるようになってもまだ実感はない。生来の陽気さがあり、周囲からも「それが落語家として一番のプラス」といわれる。
 生志は「それは芸人としては重要だが、芸人として人生を語れないとダメ」だという。だから、ただ落語をリフレインしているだけでは駄目なのだと。
 「今まであるものをそのまま見せていくのでは駄目だということを改めて思います。自分のなかでこさえていく作業が必要」
 真打ちになり、同年配や先輩の落語家と「同じ土俵にあがった」ことで、「競いあわないといけない」と、自分に発破をかける。
 賑やかに真打ち昇進のお披露目が続いているが、生志は「この後が大事だと思っている」と、今後をしっかりと見つめている。
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 生志の真打ち昇進公演として行われる「第11回夕刊フジ平成特選寄席」はほかに、林家木久蔵、林家彦いち、柳家三三が出演する。
 6月13日(金)午後7時から東京・赤坂区民センターホール(地下鉄青山一丁目下車)で開催。チケットはチケットぴあ(TEL0570・02・9999)で。
ZAKZAK 2008/06/05
流行ってるんですかね

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