Wednesday, December 26, 2007

そもそもワーキングプアとは何なのか、どこに問題があるのか2007年12月26日(水)11:06

いま、多くの場で議論されているワーキングプア。この問題には様々な切り口がありますが、それはどのようなもので、我々の生活にどのように関係があるのでしょうか。ニュース畑では、NHKの特集番組を元にワーキングプアの問題を問う投稿があり、労働に対する個人の意識・努力から、ワーキングプアを伝えるメディアのあり方、そして社会保障の制度や経済についての問題まで、様々な立場から幅広い意見が寄せられました。その一部をご紹介します。(ニュース畑)日本を襲うワーキングプアの波、「NHKスペシャル ワーキングプアIII」で何を考えますか? より「フルタイムで働いても、生活さえ維持が困難、もしくは生活保護の水準以下の収入しか得られない就労者」と定義されるワーキングプア。意見を呼ぶきっかけとなった投稿を寄せた方は、NHKの特集番組の感想を元に、効率的な社会保障制度の実現は不可能なのかと疑問を投げかけています。「12/18NHKスペシャルにて放送していたワーキングプアIIIをみました。「あともう少しだけあれば、どうにか生活していける、といった少しの不足分を支援する釧路市の生活保護受給母子世帯の自立支援のように、働く意欲もあり、働ける身である人を3段階で支援するシステムは非常に効率がよいものに思えました。「中には生活保護で得たお金を悪用する人もいるですし、働ける人には仕事をあっせん、そしてよく働いている人には保証人などをつけなくても住居を補助。全額ではなく、一定の部分だけを効率よく補い、より多くの人を援助するシステムというのは夢のような話なのでしょうか?」(peach716さん)この問いかけに対しては、ワーキングプアが関連する社会保障制度や経済についての意見や、それを伝えるメディア、個人の働き方まで様々な意見が寄せられました。「ワーキングプアとはそもそもどのような問題なのか」についても、コメントが寄せられています。「ワーキングプアの解決は簡単です。企業の儲けすぎを労働者に還元すればいいのです。(中略)年収300万円を実現するためには、時間給1500円が必要です。ですから最低賃金は1500円にすべきです。」(kafka852さん)「(上のコメントに対して)そんなことしたら中小企業がバタバタ潰れますね。賃金どころか雇用そのものがなくなりますよ。あらゆる生活雑貨・食品なども高騰し、最低賃金が上がった分も軽く相殺されるでしょう。ワーキングプアの話は賃金だけではなく経営も含めた国際経済の話です。」(匿名投稿者)「(ワーキングプアが)問題になっているのは、個人の生活が苦しくなっている、格差があるなどの事ではなく、それによって、消費が減ったり、税収が減ることで、社会自体が、衰退していく事を問題視しているんですよ。」(匿名投稿者)「ワーキングプアの本当の問題は社会との接点の喪失や希望がなくなること、希望を奪うことの影響への中流層の無関心、希望が奪われた人間への共感力、想像力の欠如などにあります。」(匿名投稿者)労働者の意識や努力については、日本社会についてどのように思うかという観点から意見が寄せられています。「『ワーキングプア』は昔からあった話で、新たにカタカナ名称を付けただけではないでしょうか。昔の言葉に『働けども働けども我が生活は楽にならず』と言うのがあります。この人たちも、カタカナ言葉では、ワーキングプアではないでしょうか。冷たいかも知れませんが、健康な肉体と精神を持っている人は、自分で生活を切り開くべきです。それが、日本社会ではないでしょうか」(匿名投稿者)「(上のコメントに対して)お気持ちはすごくよく分かります。日本は何度も世界の最貧国レベルまで行って、這い上がってきてるわけですから。高度経済成長期、バブルと、少し長い間夢を見ていただけですよ。自分は就職氷河期世代なので、社会に対してほとんど何も期待していません。転げ落ちたらまた這い上がればいいと思っています。」(匿名投稿者)「実際、昭和40年代までは今よりもはるかにワーキングプアが多かったように思います。私自身、両親ともに公務員で中流階級でしたが、1K+小さい風呂付+汲み取り便所のアパートに、家族5人で住んでいました。貧しかったですが、近所同士が助け合い、和気藹々とした毎日でしたよ。」(匿名投稿者)また、ワーキングプアが関連する経済の原則と社会保障制度についても議論が行われています。ほとんどの方は肉体的・精神的疾患のある人に対して制度的に救済するという点には同意しており、どこまで国が税金で保障するのかという点について議論が行われています。「同じ時間働いても、その仕事に価値がなければ、報酬が少ないのは当然です。そうでなければ、価値のある仕事をするために努力をした人の努力が無駄になります。」(匿名投稿者)「平成20年度予算をご覧になったでしょうか? 一般歳出40兆のうち、半分の20兆強が社会保障費です。もの凄い額です。生活保護費は、2兆円ですよ。信じられますか? 諸悪の根源のように言われる公共事業費は、全部合わせても6兆程です。いかに社会保障費に金をかけているか、想像して頂けるはずです。」(匿名投稿者)「社会保障については、国家が社会保障の責任を放棄するようになったらお仕舞いと思います。(中略)いまの国家を支えるために、真面目に働いて税負担した挙げ句、病気や老いたりして自分の番が来たときには制度が変わっていて助けてはもらえなくなっていくとしたら・・・中高年者にとっては大きな問題です。」(匿名投稿者)「日本国憲法では国民は『最低限の生活』を保障されています。そのために国が用意している制度が『生活保護』です。生活保護を受ければ、医療費の免除と約10万円/月の支給を得ます。(中略)この制度で不十分だと考える人たちで『基金』を創設されてはいかがでしょうか。自分たちの資金で、自分たちが救いたいと思っている人を、自分たちの資金の範囲内で自由に救うことができます。」(匿名投稿者)さらに、ワーキングプアの問題を報道するメディアの姿勢について疑問符を付ける意見もあります。「格差社会格差社会、とメディアを中心に、あたかも成功が悪いことのように伝えられがちなので、努力して成功を収めている人たちの鬱憤がかなりたまっているのだな、とそのときも思いました。」(匿名投稿者)「マスコミ,メディアの去年ぐらいからのワーキングプアの報道の真意は、なんなんですか?(中略)数十年前は3高と言うものをマスコミ、メディアで一年中、報道、放送、発行、出版、3高でなければ結婚するなと言うようなマスコミ、メディアだったような気がします。」(匿名投稿者)「どのような社会システムを作っても、不幸な人はいます。その最も不幸な事例を取り上げた番組だと思いました。でも、ほとんどの日本人はそれをテレビで見ているわけです。マスコミは『格差社会だ、大変だ!』と叫ぶことで視聴率を得て、国民は携帯電話片手に『昔は良かった・・・』とつぶやく。実際はそんなところです。」(匿名投稿者)ワーキングプアとは何で、どこに問題があり、どのように対処するべきなのか。個人の働き方から、経済や社会福祉の仕組み、問題を伝えるメディアのあり方まで、今後も様々な視点で議論を行っていくことが必要なようです。
gooニュースより
 まぁ、確かに、格差社会とはあるかもしれないっ。でもそれなりにやっていくしかないんじゃないかなぁ。

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