Tuesday, February 06, 2007

国会:柳沢発言めぐる攻防が当面の焦点に
 民主、社民、国民新の野党3党が6日夜、審議復帰への調整を本格化させたことで与野党対決の場は衆院予算委員会などに移る。野党欠席を招いた柳沢伯夫厚生労働相が同日の記者会見で「2人以上の子どもを持つのが健全な希望」と述べたことが新たに波紋を広げ、野党は攻勢を強める方針だ。「閣僚の問題発言」に加え、「政治とカネ」、「格差問題」の3テーマが当面の国会での論点となりそうだ。【谷川貴史、田中成之】
 ◆閣僚の問題発言
 野党は柳沢厚労相の「女性は産む機械」など一連の発言を問題視して辞任を求める。政府・与党は愛知県知事選での与党推薦候補の辛勝を受けて厚労相の続投を狙うが、結婚や出産に対する価値観を問う論争が熱を帯びそうだ。
 イラク戦争では久間章生防衛相が米国の開戦判断を「間違い」と指摘し、麻生太郎外相が戦後処理を「幼稚」と評したことも「閣内不一致」を際立たせたい野党の攻撃材料。1日の衆院予算委では与党の野田毅氏(自民)まで「不規則発言が出ないよう事前に意思疎通して」と注文。安倍晋三首相は「閣内で意見が違うと印象を持たれぬよう気を引き締める」と釈明したが、野党質問になれば追及も厳しさを増す。
 ◆格差問題
 「あらゆる意味で格差は拡大している。地方への配分の縮小と市場主義を進めた小泉政治の結果だ」。民主党の小沢一郎代表は6日の日本記者クラブの記者会見でこう述べ、格差是正を7月の参院選の最重要課題とする姿勢を強調した。
 一方、塩崎恭久官房長官も1日の会見で「いわゆる格差は小泉構造改革が残したかなり大きな宿題だ」と踏み込んだが、「いわゆる」との表現を残し、野党の土俵に乗ることに抵抗感を見せた。政府は「国民生活全体の底上げ」を目指す「成長力底上げ戦略」を今月中旬にまとめ、最低賃金の「時給1000円」以上への引き上げなどを主張する野党に対抗する。
 ただ、与党内でも「格差が存在するのは紛れもない事実だ」(青木幹雄・自民党参院議員会長)との異論は強く、政府の格差に関する現状認識も焦点になりそうだ。
 ◆政治とカネ
 柳沢発言をめぐる攻防で、やや存在感が薄れたのが政治資金の問題。昨年末から佐田玄一郎前行政改革担当相、民主党出身の角田義一前参院副議長が引責辞任するなど与野党共通の根深い問題だ。
 焦点の高額な事務所費では、伊吹文明文部科学相、松岡利勝農相が05年に3~4000万円台を計上。一方、民主党の小沢一郎代表は秘書の独身寮建設などで05年に4億円を超えるが、衆院代表質問で「私は領収書、関係書類をいつでも公表する」と述べ、問題視する与党をけん制した。
 使途の詳細な説明だけでなく、政治資金規正法の見直しも焦点だが、領収書添付義務付けの範囲拡大には「事務が煩雑」との反発も出ている。
毎日新聞より
 まったくもう何言ってもだめだよねぇ。辞めたほうがいいよ。

No comments: